阪急の一つの世代が幕を閉じました・・・。
大手私鉄の中でも今や数少ない運行標識板を付けていた電車。2009年4月の6300系嵐山線転用により2309Fが廃車され、京都線から板車が消滅。その後、2011年9月に3058Fの廃車で今津線より、2013年6月には3080Fの廃車で箕面線から姿を消していった板車。
その後も伊丹線では3077Fと3160Fが残っていましたが9010Fや1000系の代替で編成短縮化された3050,3062Fによって、2月5日に3160F、そして2月24日、板車最後の残党であった3077Fが正雀へ廃車回送されました・・・。

2月5日に廃車回送された3160F。この日は雪もチラチラ舞う中で回送されていきました。2012年1月まで箕面線で活躍していた3160F。2年で伊丹線から姿を消すこととなりました。

2月24日に廃車回送された3077F。末期は箕面線と伊丹線でのトレードが多かった中でも影響を喰らわず、伊丹線を走り通していました。

3160Fの在りし日の姿

箕面線で活躍していた頃の3160F。この頃はHMをしばしば付けられていました。

塚口名物の急カーブにさしかかる在りし日3077。こんな姿も二度と見られません・・・。
ここで3077,3160F以外に印象に残っている看板車を各路線から一本ずつ・・・

嵐山線にいた2309F(2009年4月離脱、2010年1月廃車)。この編成とは相性が悪く、最後のほうまで見かけることができませんでした(苦笑)

こちらは箕面線で活躍していた3158F(2012年2月廃車)。3157,3160Fが伊丹線へ転属していく中で、この車両だけは最後まで箕面線を貫いていました。

伊丹線で活躍していた3159F(2013年1月廃車)。阪神淡路大震災の際に伊丹駅で被災し、3022号車を2代目3109号車に改造するなどいろんな意味で有名な編成でした。

そして映画「阪急電車」の"主役"であった3058F(2011年9月廃車)。映画のHMとのダブル板が今でも懐かしいものです。
行き先サボを掲げた電車が営業線を走ることは二度とないでしょう。最後は静かな引退となりましたが、これはこれでよかったのかなと思っています。
そしてなんだかすんなりと、消えてしまったんだなと受け入れてしまう気持ちがなんとも言えないです。3077Fをはじめとする板車の車両たち、最後までお疲れ様でした。
スポンサーサイト