
京都市の10系は烏丸線開業当初から活躍する形式で、開業時に導入された9編成にマイナーチェンジなどを加えた増備車を合わせて合計20編成が在籍しています。烏丸線は近鉄京都線と直通運転しておりさらに急行運転では近鉄奈良駅までも乗り入れているため、大和西大寺~奈良間では阪神車と離合する光景も見られます。余談ですが京都市の10系も経緯は異なるものの、大阪市と先頭車の付番が同じ(11**、18**)となっています。

そんな京都市の10系にも変革が起き始めています。


開業当初から活躍する01~09Fは現在も目立った大きな変化はなく活躍しています。しかし烏丸線の新車導入プロジェクトが発足しており、しばしば新車に関する話題が持ち上がっています。この新車が入ると初期車は淘汰されるものと思われます。

一方で10F以降の後期車には変化が起きはじめています。2015年の1111Fを台頭に制御機器等の足回りの更新が開始されており現在は11,13,15,16,17,19Fが更新されています。一部編成は改造後も前照灯に変化はありませんでしたが、後にこの足回りが更新された編成は前照灯が小糸製のLEDに更新されています。

2017年からは行き先表示機がフルカラーのLEDに変更された編成も出現。さらに車内にはパッとビジョンによる車内案内機も設置されるようになりました。現在は1116,17,18,19,20Fが更新されており、16,17Fは足回り更新と同時に施工されています。

一方で1118F,1120Fのように足回り更新を行わず(前照灯が電球のまま)に行き先表示機のみを更新する編成も出現しました。この2編成と1119Fは、LED式の車内案内機を搭載していましたが、LCD式のものに更新されておりLED式の車内案内機は現存していません。

足回り更新され、行き先表示器のみを更新されという状況。10系後期車で両方が未更新という車両は現在、1110,12,14Fの3編成のみとなっており、この原型姿が見納めになってしまうのも時間の問題かもしれません。
まだ新車のほうはデザイン会議の話がTwitter上でたまにちらっと見る程度で新車の本格的な導入はまだまだ先と思われ初期車に関してはもうしばらく動きはないものと思われます。しかし後期車は改造が活発に進んでおり、両方が未更新な3編成はもちろん、足回りのみが更新された車両の行き先表示機の更新、逆に行き先表示機のみが更新された車両の足回りの更新などの動きが今後もあると予想されます。4年ほど前は動向が非常に大人しかった京都の10系も、今後が非常に気になる形式になりつつあります。
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